概要のサブビジュアルpc 概要のサブビジュアルsp

30年以内に巨大地震が起こる確率70パーセント。
京大名誉教授が唱える「今やるべき備え」


 まず、南海トラフ巨大地震。これは2035年からプラスマイナス5年、 つまり2030〜2040年の間に必ず起きると言っていいでしょう。
規模をひと言で言うなら、2011年に起きた東日本大震災の10倍以上。
 東日本大震災の経済損失は20兆円と言われていますが、南海トラフ地震では220兆円以上、 死者も32万人(東日本大震災は行方不明者含む約2万人)を超えると予測されています。
地震の規模はマグニチュード9.1(東日本大震災はマグニチュード9)とあまり変わりませんが、 被害がこんなに甚大なのは、東は静岡から西は九州まで、被害に遭う人口が多いからです。

南海トラフ地震被害予想の画像

引用:日本財団ジャーナル

https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2022/67524

引用:防災科研

https://www.j-shis.bosai.go.jp/

2030年代に南海トラフ巨大地震、
日本人の2人に1人が被災


 近い将来、確実に起きる南海トラフ巨大地震の規模は、東日本大震災とは比べものになりません。
影響が及ぶ範囲は、東京から九州までの西日本全体で、人や住宅や工場などが密集し経済・産業活動の中心である「太平洋ベルト地帯」がすっぽり収まります。
被害総額は220兆円と試算されています。
東日本大震災の被害額が約20兆円でしたので、それをはるかに超える被害額です。
想定される被災者の数は6800万人。
日本の人口が約1億3000万人ですので、2人に1人が被害に遭うということです。
そうなると、地震が起きてもすぐには助けが来ませんので、自分の命は自分で守る必要があります。

 もう一つ、南海トラフ巨大地震の影響で知っておいていただきたいのが、富士山の噴火です。
活火山である富士山は今、地下のマグマが満杯になっていて「噴火スタンバイ状態」にあります。
南海トラフ巨大地震が起きるとそれに誘発されて、数カ月後から数年以内に富士山は確実に噴火します。
ちょうど300年ほど前の江戸時代にも、巨大地震の後に富士山が噴火しました。
そのときと今は同じ状況なのです。

 南海トラフ巨大地震と連動する形で富士山噴火が起きると、その被害は計り知れず、日本の政治・経済の機能がストップしてしまう可能性もあります。
地震や噴火でどのような現象や被害が起きるのかあらかじめ勉強して、生き延びられるよう備えておくことが極めて重要なのです。

新しい自然災害?2025年ごろ活発になる
「太陽フレア」の影響は


 総務省が太陽活動の観測や影響の予報を強化するために立ち上げた有識者組織「宇宙天気の高度化のあり方に関する検討会」が、 100年に1回程度の頻度で発生する極端な宇宙天気現象が起きた場合、具体的には2週間にわたって大規模な太陽フレアが発生した場合に どのような被害が想定されるのかについての報告書を発表しました。
 それによると、太陽フレアの影響によって、人工衛星に不具合が生じて、天気予報の精度が低下したり、 GPSが狂って位置情報にずれが発生することで、カーナビゲーションが使えなくなったり、 航空機運航における衛星測位ができなくなることが予想されます。
 また、通信に障害が発生して携帯電話や防災無線などが昼間に断続的に使えなくなるほか、磁気嵐の発生で変圧器が故障、 電力供給にトラブルが発生するなど、我々の生活インフラの広範囲において 様々な問題が発生することが見込まれます。

Contact お問い合わせ